学校日記

<6/26(金)> たくさん収穫できた時の喜びや、少しずつ成長していくミニトマトをみていると楽しい!(5年・総合的な学習の時間)

公開日
2025/06/26
更新日
2025/06/26

学校の様子

 この日は5年生総合的な学習の時間において、長万部アグリ株式会社取締役・農場長の鍋田様をゲストティーチャーにお招きして、「農業のイメージ」や「農業が抱える課題」、「長万部アグリの取組」、「これからの展望」などについてご講話いただきました。


 農業が持たれている世間一般のイメージ、それは6K。

 K=きつい

 K=きたない

 K=かせげない

 K=くさい

 K=かっこわるい

 K=けっこんできない

 6K産業と言われています。


 高齢化による担い手不足や、耕作放棄の増加、肥料などの原材料高騰、物流コストの増加などマイナスなイメージが多いのが実情です。


 また、農業が抱える課題として、

 ① 収入が不安定

 ② 農作業が忙しすぎる

  そのために、安いと分かっていても市場に出荷するしかなかったり、自分の野菜を売る十分な時間がなかったり、商品開発などのための時間がなかったりと、農業が直面する課題について分かりやすく説明していただきました。


 長万部アグリ株式会社は、地方創生事業として生まれます。

 

 2015年9月に「長万部サミット」開催、「長万部町と東京理科大学との地方創生に係る包括的連携協定」締結、さらには、内閣府から採択された事業として2020年3月迄5年間の「長万部地方創生事業」 の一端を担った経緯があります。


 現在では、スマート農業による農作業時間の短縮や、自社で生産したミニトマトを用いた加工品の開発を手掛けています。道内はもちろん、東北や関東、関西、九州、さらには海外まで販路を拡大させています。


 今後は、ブランディングによる商品価値の向上や、マーケティングによる販売促進活動、さらには、PR活動をさらに推進していくことで、その価値を高め、より多くの方々に買ってもらうことを目標に取り組んでいます。


 「まずは、自分たちが長万部町の特産品を知ることです。また、興味をもって調べていけばいつの間にか好きになっていると思います。知ってもらうためには、しっかりと伝えることが大切です。」

 「農業は実際にやってみると6Kのようなことはありません。たくさん収穫できた時の喜びや、少しずつ成長していくミニトマトをみていると楽しいです。おいしいと言ってもらえる幸せが農業の一番のやりがいです。」


 力強く語っていただいた鍋田さんの言葉がとても心に残りました。

 

 子どもたちにとって、そして私たち大人にとって、「農業」の価値について大変多くのことを考える機会となりました。


 鍋田様、ありがとうございました。